>>kenonnさんへ
BGWカラーを使っていたのが1年近く前なので新鮮な意見ではないかと思いますが、ご指名頂いたのでちょろっと書いてみたいと思います。最初コメント欄に残そうかと思いましたが、なんか長くなりそうだから日記に書きます。
○まず最初に
個々のカードパワーの高い色の組み合わせ故に、一口にBGWカラーといってもその構成は多岐にわたります。デッキタイプによって対処法も変わってきますので、それらの違いを知っておくことが第一かと思います。
○The Rock
特徴
低速のコントロール。あくまでコントロールデッキ。
土地を伸ばして相手の手札と場をなぎ払って~~というデッキなので、マナを伸ばす必要性が他のデッキに比べて高い。
特徴的なメインボードカード
・極楽鳥
・破滅的な行為(3枚程度)
・ヴォルラスの要塞
※不毛の大地は不採用
とにかくマナを伸ばさないといけないので、一見アンチシナジーかと思われますが、マナクリとディードが入っています。(序盤を捌くため、また相手の不毛嵌めから生き残るため)また、マナが延びれば延びるほど効果が高くなる要塞はたいてい1枚入っていると思って問題ありません。逆に、相手の色事故序盤のテンポを奪う必要がないため基本的に不毛は入っていないと思います。
○PT JUNK
特徴
中~低速のビートダウンデッキ。ビートダウンデッキ。否コントロール
多分今の仙台ではこれが多いかと思われます。多色デッキの横行、聖遺の打点の高さ、などなど
ぶっちゃけ僕よりもガクさんに一晩くらい語ってもらった方が正しいと思うんですが、一応自分なりの考えを。
特徴的なメインボード
・不毛の大地ガン積み
・鳥は不採用
・破滅的な行為も基本的に不採用(1~2程度なら好みとメタ次第)→サイドからならありえるけどデッキコンセプト的にはあまりないかなぁ
・鳥とディードの空いた枠に、打点を上げるための装備品や勝ちに直結するサバイバルなどギミックを組み込むことができる。
マナ加速を用いず序盤は手札破壊、独楽で手札整理。タルモかボブでカウンターと除去を釣って、聖遺をドン。不毛嵌め、相手は死ぬ。タルモ同士のにらみ合いも装備品で安心。
うん、こう書くと非常に強そうに思える。ただ注目するのはマナ加速がない点。そして約20~22枚の土地のうち不毛を4枚積んでいる点。
○Deadguy Ale t 緑
特徴
高速で拘束するビートダウンデッキ。あんま仙台では見なかったんで省略。Eva Greenの3色版ともいう。
特徴的なメインボード
・Sinkhole
・暗黒の儀式
--------------------------------------
んで、3つのデッキを上げたのですがDeadguy Aleはこの際見なかったことにします。
結論から言ってしまうと、不毛と目くらまし、もみ消しがないとバントは結構きつい(あってもきつい)んですが、相手の苦手な点を知っているだけでも十分違うのでもう少し考察してみたいと思います。
The Rock
・破滅的な行為、名誉回復、(永遠の証人)、(聖遺の騎士)、(台所の嫌がらせ屋)、(サイド後のグリップ)と3マナ圏に異常なまでに主力カードが固まっています。The Rockを構築する上で、3マナ圏のカードの取捨選択はいつも頭を抱える内容です。
その3マナ圏の多さゆえに、叩くべきは1ターン目の鳥。こいつを叩ければ、2ターン目にキャストできるカードはタルモかボブ程度になると思います。まぁ前方確認なしブッパで勝ちカードのボブを出す場合もそうそうないと思いますので、タルモ程度。こいつはまぁいいとして。
3ターン目からが主要な動きになりますが、結構3マナ圏のカードが色拘束がきっついので、1枚不毛できるだけで相手は結構悶絶してくれます。また、3マナ圏のカードが多いということは、相手からしてみたら5~6マナまで行かないと手札のカードが回りきらない、手札は強いのにキャストできず後手後手に回って結局負けてしまう。そんなThe Rockの負けパターンというのがあります。
Deedへの解答は針でいいと思います。The Rockの置物対策は、Deedか名誉回復(+グリップ)が主になります。結局どれも3マナのカードなので、針に名誉(1ターン)→ディード設置(1ターン)→X起動(1ターン)とここまで時間をかけさせれば、それまでに準備したクロックで十分押し切れると思います。
まとめると、The Rock戦では相手に土地が5~6枚並ぶまでが勝負です。針を打ち込んで、押して圧力をかけることが大切。3マナ圏のカードを連発できるということは、ディード場に出す+3起動がそのターンに内にできるので、バントはこうなってしまうとジェイスをWillで守るくらいしか有意に立てそうにありません。
PT JUNK
カードパワーはThe Rockを超えると思います。トップが強い強い。
ただ、上にも書きましたがデッキパワーを上げる代償にマナ基盤がとっても脆弱です。自分も組んでみたら初手に色マナ1枚+不毛しかないみたいなことが多々。
なので、The Rock以上に不毛が刺さります。不毛警戒して基本地形を持ってくると、ほかのカードがキャストできなくなることが多いので、バントと違いいやいやながらデュアルランドを出さざるを得ない時が多かったです。
後は、このデッキで叩く点といえば師範の占い独楽でしょうか。
カードパワーが高いのは重々承知なのですが、やはり引きたいときに引きたいカードを引けるかどうかの違いは大きいです。そもそもバントに比べて個々のカードパワーが高いデッキなので、手札が増えないとはいえ毎ターンブレストもどきな事をされたらそりゃあきついって話です。
個人的には聖遺と同じくらいの警戒度を持っています。
生モノは、The Rockと違い聖遺の騎士をガン積みしているのが特徴です。
なのでこのデッキに関して言えばボブですらStPのデコイになるっていうわけわかんないデッキです。これはサイドから素直にPtEを追加する。ボブは呪文嵌め、十手で対処するなどが考えられます。
まとめると、The Rockに比べ生物の質がピカイチなので除去の追加は必須です。
メインから何とか対処するのであれば、StPを聖遺に充て、呪文嵌めをボブや石鍛冶、十手に使うことでかなり楽になれると思います。The Rockに比べ、2マナ域が厚いデッキなので嵌めは腐ることないと思います。
また、ライブラリーを掘れる独楽はきちんと対処したほうがいいです。
クリーチャーを出すビートダウンデッキ+自分も不毛でマナを減らすので、破滅的な行為への警戒は減らしていいと思います。(アドバンテージを取ってくるのであれば装備品が多くなると思うので、警戒はそちらに向けたほうがいいと思います。)
土地拘束は、量より質(色)を。自分は縛るとすればBayou>Savannah>Scrubland。最近イオナ白警戒で名誉回復がパルスに変わってきているので、緑マナを事故らせれば相手の手札のタルモ聖遺クロックごと時間稼ぎできる可能性が出てきます。
あ”ーまとまってね、結局何言いたかったんでしょうかね。申し訳ないっす。
一つ確実に言えることとすれば、
初手2マナランド+金属モックス=血染めの月
やった!!BGWデッキ全部に勝った!!
ということでしょうか。これはマジでガチですねw
BGWカラーを使っていたのが1年近く前なので新鮮な意見ではないかと思いますが、ご指名頂いたのでちょろっと書いてみたいと思います。最初コメント欄に残そうかと思いましたが、なんか長くなりそうだから日記に書きます。
○まず最初に
個々のカードパワーの高い色の組み合わせ故に、一口にBGWカラーといってもその構成は多岐にわたります。デッキタイプによって対処法も変わってきますので、それらの違いを知っておくことが第一かと思います。
○The Rock
特徴
低速のコントロール。あくまでコントロールデッキ。
土地を伸ばして相手の手札と場をなぎ払って~~というデッキなので、マナを伸ばす必要性が他のデッキに比べて高い。
特徴的なメインボードカード
・極楽鳥
・破滅的な行為(3枚程度)
・ヴォルラスの要塞
※不毛の大地は不採用
とにかくマナを伸ばさないといけないので、一見アンチシナジーかと思われますが、マナクリとディードが入っています。(序盤を捌くため、また相手の不毛嵌めから生き残るため)また、マナが延びれば延びるほど効果が高くなる要塞はたいてい1枚入っていると思って問題ありません。逆に、相手の色事故序盤のテンポを奪う必要がないため基本的に不毛は入っていないと思います。
○PT JUNK
特徴
中~低速のビートダウンデッキ。ビートダウンデッキ。否コントロール
多分今の仙台ではこれが多いかと思われます。多色デッキの横行、聖遺の打点の高さ、などなど
ぶっちゃけ僕よりもガクさんに一晩くらい語ってもらった方が正しいと思うんですが、一応自分なりの考えを。
特徴的なメインボード
・不毛の大地ガン積み
・鳥は不採用
・破滅的な行為も基本的に不採用(1~2程度なら好みとメタ次第)→サイドからならありえるけどデッキコンセプト的にはあまりないかなぁ
・鳥とディードの空いた枠に、打点を上げるための装備品や勝ちに直結するサバイバルなどギミックを組み込むことができる。
マナ加速を用いず序盤は手札破壊、独楽で手札整理。タルモかボブでカウンターと除去を釣って、聖遺をドン。不毛嵌め、相手は死ぬ。タルモ同士のにらみ合いも装備品で安心。
うん、こう書くと非常に強そうに思える。ただ注目するのはマナ加速がない点。そして約20~22枚の土地のうち不毛を4枚積んでいる点。
○Deadguy Ale t 緑
特徴
高速で拘束するビートダウンデッキ。あんま仙台では見なかったんで省略。Eva Greenの3色版ともいう。
特徴的なメインボード
・Sinkhole
・暗黒の儀式
--------------------------------------
んで、3つのデッキを上げたのですがDeadguy Aleはこの際見なかったことにします。
結論から言ってしまうと、不毛と目くらまし、もみ消しがないとバントは結構きつい(あってもきつい)んですが、相手の苦手な点を知っているだけでも十分違うのでもう少し考察してみたいと思います。
The Rock
・破滅的な行為、名誉回復、(永遠の証人)、(聖遺の騎士)、(台所の嫌がらせ屋)、(サイド後のグリップ)と3マナ圏に異常なまでに主力カードが固まっています。The Rockを構築する上で、3マナ圏のカードの取捨選択はいつも頭を抱える内容です。
その3マナ圏の多さゆえに、叩くべきは1ターン目の鳥。こいつを叩ければ、2ターン目にキャストできるカードはタルモかボブ程度になると思います。まぁ前方確認なしブッパで勝ちカードのボブを出す場合もそうそうないと思いますので、タルモ程度。こいつはまぁいいとして。
3ターン目からが主要な動きになりますが、結構3マナ圏のカードが色拘束がきっついので、1枚不毛できるだけで相手は結構悶絶してくれます。また、3マナ圏のカードが多いということは、相手からしてみたら5~6マナまで行かないと手札のカードが回りきらない、手札は強いのにキャストできず後手後手に回って結局負けてしまう。そんなThe Rockの負けパターンというのがあります。
Deedへの解答は針でいいと思います。The Rockの置物対策は、Deedか名誉回復(+グリップ)が主になります。結局どれも3マナのカードなので、針に名誉(1ターン)→ディード設置(1ターン)→X起動(1ターン)とここまで時間をかけさせれば、それまでに準備したクロックで十分押し切れると思います。
まとめると、The Rock戦では相手に土地が5~6枚並ぶまでが勝負です。針を打ち込んで、押して圧力をかけることが大切。3マナ圏のカードを連発できるということは、ディード場に出す+3起動がそのターンに内にできるので、バントはこうなってしまうとジェイスをWillで守るくらいしか有意に立てそうにありません。
PT JUNK
カードパワーはThe Rockを超えると思います。トップが強い強い。
ただ、上にも書きましたがデッキパワーを上げる代償にマナ基盤がとっても脆弱です。自分も組んでみたら初手に色マナ1枚+不毛しかないみたいなことが多々。
なので、The Rock以上に不毛が刺さります。不毛警戒して基本地形を持ってくると、ほかのカードがキャストできなくなることが多いので、バントと違いいやいやながらデュアルランドを出さざるを得ない時が多かったです。
後は、このデッキで叩く点といえば師範の占い独楽でしょうか。
カードパワーが高いのは重々承知なのですが、やはり引きたいときに引きたいカードを引けるかどうかの違いは大きいです。そもそもバントに比べて個々のカードパワーが高いデッキなので、手札が増えないとはいえ毎ターンブレストもどきな事をされたらそりゃあきついって話です。
個人的には聖遺と同じくらいの警戒度を持っています。
生モノは、The Rockと違い聖遺の騎士をガン積みしているのが特徴です。
なのでこのデッキに関して言えばボブですらStPのデコイになるっていうわけわかんないデッキです。これはサイドから素直にPtEを追加する。ボブは呪文嵌め、十手で対処するなどが考えられます。
まとめると、The Rockに比べ生物の質がピカイチなので除去の追加は必須です。
メインから何とか対処するのであれば、StPを聖遺に充て、呪文嵌めをボブや石鍛冶、十手に使うことでかなり楽になれると思います。The Rockに比べ、2マナ域が厚いデッキなので嵌めは腐ることないと思います。
また、ライブラリーを掘れる独楽はきちんと対処したほうがいいです。
クリーチャーを出すビートダウンデッキ+自分も不毛でマナを減らすので、破滅的な行為への警戒は減らしていいと思います。(アドバンテージを取ってくるのであれば装備品が多くなると思うので、警戒はそちらに向けたほうがいいと思います。)
土地拘束は、量より質(色)を。自分は縛るとすればBayou>Savannah>Scrubland。最近イオナ白警戒で名誉回復がパルスに変わってきているので、緑マナを事故らせれば相手の手札のタルモ聖遺クロックごと時間稼ぎできる可能性が出てきます。
あ”ーまとまってね、結局何言いたかったんでしょうかね。申し訳ないっす。
一つ確実に言えることとすれば、
初手2マナランド+金属モックス=血染めの月
やった!!BGWデッキ全部に勝った!!
ということでしょうか。これはマジでガチですねw
コメント
かなり、分かりやすくて参考になりました。
WBG相手のためにもサイドに針はかなり重要なんですね。
針の重要性が分からず、ここ最近はサイドに針を入れないという暴挙に出ていましたが、ダメですね。
また、同色のデッキをメタる形でデッキを組んでいたので、結果としてWBGにかなり弱くなってしまっていたことが分かりました。
色々と自分の中で咀嚼して、デッキ構成に参考にしていきたいと思います。
ありがとうございます。勉強になりました。
Deck CheckのThe Rockのレシピを何件かみましたが、やはり針への解答は名誉回復が担うのが基本のようです。
針が割れれるのはある程度想定の範囲内にして、1マナの針に対して3マナソーサリーの名誉を合わせざるを得ないというテンポロスを相手に強要できる点が一番偉いんじゃないかなぁと思っています。(多分、針への名誉→エンドなんていうターンが出てきてもおかしくなさそうですし。)
こうやって客観的に見れると色々気付くことも多くて参考になります。
さすがきょうじゅさんやでぇ!
とても内容の深い話でタメになります!
かっこよすぎる。
血染め→ドヤッ!!ってやってくれる人が一人でも増えたらボクハマンゾクデスw
来月のグラコロで自分もBGW使うつもりだから結局道連れだけどね!!ww
Finalsが明日だけど、自分のページにBGWへの思いを綴っちゃうガクさんさすがだぜ。レガシー楽しいおレガシー。
はるか昔、聖遺がいなかったころのグラコロは、ドラストとカナスレがいつもいたんじゃ…
そんな中ずっとRocks使ってた自分は相当なM。
僕はどちらかというとPT JUNKへの解釈と理解を主に深めていたので、Rockへの回答には自信がないところもままありますが、これがきっかけでみんながBGW系のデッキを考察し始めるようになればいい解答も見つかりそうですよね。
ニューホラ作った時にこれは流行ると思い4枚買ったものの、ストレージの肥やしになってるなんて死んでも言えな(ry
1ターン一回程度しかスペルが打てない+ディード以外は対象変え放題って意味では、わりとありなんじゃないかと思ってしまったり。(不毛ともみ消しと一緒に使いたいですね。)
非常に参考になりますねo(^o^)o
そうしたら相手は素の引きしかなく、こちらはドロー操作があるので、まず有利。
かつ、こちらの軽量カードに対して相手は重いカードで除去せざるを得ないのでテンポで有利。
何気なく賛美猫が非常に良いアタッカーで、早期に出しておくと相手はDeedの前に必ず除去しに来るのでタルモ前の避雷針にもなります。
ちなみに、一番困るのは、タルモ&KotRを固め引きされて、Bant側が除去しきれないケースですんで、サイドから除去はたんまり入れる必要がありますね。
誰かと会話をするときはそのほうが分かりやすかったりもするんですよねw
名前も知ってもらえたら嬉しいですし、それぞれのデッキの特徴的なパーツ(鳥とか不毛とか)を知っていると、相手のデッキが低速コントロールなのかビートダウンデッキなのか速い段階で分かることができると思うので、その辺でお役にたてれば幸いです。
メイン4本のStPではさすがに捌ききれない部分も出てきますものね。PtEサイドインしてやっとトントンみたいな感覚を受けます。
クァーサルは確かにいいアクセントになりますね。単体でも3/3の十分な戦力ですし、相手もできればここにStPは打ちたくないでしょうしね。Newホラやテンポバントが増えて最近クァーサル見ていなかったんで、失念していました。